河原のおじさん

ルーガが唐揚げが好きなのは、どこかの河原で多頭飼いされていて 飼い主のおじさんが、唐揚げばかりをあげていたのではないか、ということだ。そこから保護され仲介の方を経てうちに来た。

うちでは妻が毎食栄養たっぷりのご飯を準備して 今は食べているが、こういういざというとき 唐揚げの影が出てくると、小さい時、今となっては虐待とも言える環境下の記憶が深く 必死なものとしてルーガに残っていることを知り 静かな気持ちになる。

そういうとき 名前は ルーガではないのかもしれない。

人間にもそういうことはあるのかもしれない。